防災グッズは何から買う?停電対策で優先したい備え5つ

備えておきたい電気まわりの防災グッズ 家電

「防災グッズを揃えなきゃとは思うけれど、何から買えばいいのか分からない」
「防災セットを買えば安心?それとも自分で選ぶべき?」
防災用品は種類が多く、いざ調べ始めると途中で疲れてしまいがちです。
そこでこの記事では、停電時の備えにしぼって、優先順位を5段階で整理しました。
結論からお伝えすると、最初に揃えるべきは「モバイルバッテリー」と「明かり」の2つ
この2つがあるかどうかで、停電時の困り方が大きく変わります。

なぜ「電気の備え」が最優先なのか

ライフラインの復旧イメージ

災害時に断たれるライフラインのうち、もっとも高い確率で止まるのが電気です。
一方で、電気は水道やガスに比べて復旧が早いという特徴もあります。
つまり電気については、「数日をしのぐ備え」を用意しておけば足りるケースが多いということ。
大がかりな設備を揃えなくても、手のひらサイズの道具で乗り切れる部分が大きいのです。

停電で最初に困るのは「情報」と「暗さ」

  • スマホの電池切れ:家族との連絡、避難情報の確認、地図——すべてが止まります
  • 夜間の暗さ:足元が見えないと移動そのものが危険になり、家の中でもけがのリスクが上がります
この2つを解決する道具から揃えるのが、もっとも費用対効果の高い進め方です。

優先度1位|モバイルバッテリー(1台目は必ずこれ)

モバイルバッテリーでスマホを充電する

予算の目安:2,000〜4,000円
すでに持っている方も多いと思いますが、防災用として見直したいポイントがあります。

選び方のポイント

  • 容量は10,000mAh以上:スマホ2〜3回分の充電ができ、家族で使い回すこともできます
  • USB Type-C対応:最近のスマホの主流。ケーブルを統一できると荷物が減ります
  • PSEマークの表示があるもの:電気用品安全法に適合した製品の目印。安全面で必ず確認したい項目です
  • ケーブル内蔵タイプも便利:ケーブルを忘れる心配がなく、非常時向きです

意外な落とし穴:置きっぱなしで容量が減る

モバイルバッテリーは、使わずに置いておくだけでも少しずつ放電します。
いざというときに空だった、という事態を避けるため、3〜6ヶ月に一度は残量を確認して充電する習慣をつけておきましょう。
防災の日や年末の大掃除など、「年2回の点検日」を決めてしまうのが続けるコツです。
なお、旅行や帰省で持ち歩く場合の飛行機のルールは、モバイルバッテリーの機内持ち込みルールの記事でまとめています。

優先度2位|明かり(LEDランタン+懐中電灯)

LEDランタンと懐中電灯

予算の目安:1,500〜4,000円
明かりは「面で照らすもの」と「点で照らすもの」の2種類を用意するのが基本です。
LEDランタン 懐中電灯
照らし方 周囲全体(面) 一方向(点)
向く場面 部屋で過ごす・食事 移動・避難・確認作業
置き場所 リビング・寝室 玄関・寝室の枕元

選び方のポイント

  • 電池式か充電式か:充電式は手軽ですが、長期停電では電池式が強い。両方使える「ハイブリッド型」が安心です
  • 明るさは200ルーメン前後で十分:室内を照らすならこの程度。明るすぎると眩しく、電池の消費も早まります
  • 吊り下げフックの有無:天井や物干しに吊るせると、部屋全体が明るくなります
  • 暖色に切り替えられるもの:白色光より落ち着いた雰囲気になり、長時間でも疲れにくいと感じます
ろうそくは、地震後の停電では使わないのが基本です。
余震で倒れると火災につながるおそれがあるため、明かりはLEDで確保しましょう。

優先度3位|乾電池(規格をそろえるのがコツ)

規格をそろえた乾電池のストック

予算の目安:1,000〜2,000円
意外と見落とされがちですが、乾電池は防災グッズの土台です。
ランタンもラジオも、電池がなければただの箱になってしまいます。

備え方のコツ

  1. 電池の規格をそろえる:手持ちの機器を単3電池に統一しておくと、買い置きも使い回しも楽になります
  2. 単3→単1の変換アダプターを用意:数百円で買え、単1が必要な機器にも単3を流用できます
  3. 使用推奨期限を確認する:アルカリ乾電池は5〜10年程度の期限表示があります。点検日にまとめて確認を
  4. ローリングストックにする:普段使いの分を少し多めに買い、古いものから使って買い足す方式が無駄になりません

優先度4位|携帯ラジオ(情報の最後の砦)

手回し充電機能付きの携帯ラジオ

予算の目安:2,000〜5,000円
「スマホがあればラジオは不要では」と思われるかもしれません。
ただし、通信網が混雑したり基地局が停電したりすると、スマホは情報源として機能しなくなることがあります
ラジオは電波が届く限り情報を受け取れるうえ、消費電力も小さいのが強みです。

選び方のポイント

  • AM/FM両対応:AM放送をFM周波数で流す「ワイドFM」に対応していると、建物内でも受信しやすくなります
  • 手回し充電機能:電池切れの保険になります。ただし手回しは疲れるので、あくまで最終手段と考えて乾電池も併用を
  • ライト・スマホ充電機能付き:1台で複数の役割をこなせますが、スマホ充電の性能は控えめ。メインはモバイルバッテリーに任せましょう

優先度5位|ポータブル電源(家族世帯なら検討価値あり)

ポータブル電源で家電を使う

予算の目安:30,000〜100,000円
優先度は5番目ですが、停電が長引いたときの安心感は別格です。
スマホの充電を何十回も繰り返せるほか、扇風機や電気毛布、小型の調理器具まで動かせます。
ただし価格が大きく変わるため、まずは1〜4位を揃えてから検討するのが現実的。
容量の考え方や選び方は、ポータブル電源は防災に必要?の記事で詳しく解説しています。

「防災セット」を買うのはアリ?

防災リュックの中身を確認する

まとめて揃えられる防災セットは、「何も持っていない状態から一歩踏み出す」には有効な選択肢です。
一方で、次の点は理解したうえで選びたいところ。
  • 個々の品質は価格相応:入っているランタンやラジオは簡易的なものが多く、単品で選んだ製品には及ばないことがあります
  • 家族構成に合わない場合がある:人数分の量が入っているか、必要のないものが含まれていないか確認を
  • 結局は買い足しが必要:モバイルバッテリーは自分で選んだものを追加するのが現実的です
おすすめの進め方は「セットで土台をつくり、モバイルバッテリーと明かりだけは単品で良いものを選ぶ」という組み合わせ。
これなら費用を抑えつつ、いちばん大事な部分の品質を確保できます。

買ったあとにやっておきたい3つのこと

防災リュックの中身を確認する

  1. 一度、実際に使ってみる:災害時が初回操作では、説明書を読む余裕がありません。ランタンの点け方、ラジオの選局は事前に試しておきましょう
  2. 置き場所を家族で共有する:しまい込んで誰も場所を知らない、が最悪のパターン。玄関や寝室など、暗くても手が届く場所にまとめておきます
  3. 年2回の点検日を決める:9月1日(防災の日)と3月11日を点検日にしている家庭も多いようです。バッテリー残量と電池の期限を確認します
あわせて、住まい側の備えも進めておくと安心です。
台風時の窓まわりの対策は、姉妹サイトの台風から窓を守る記事で詳しく解説されています。

まとめ|まずは「バッテリーと明かり」から

備えの整った安心な暮らし

最後に、この記事のポイントを整理します。
  • 電気は止まりやすく、復旧は比較的早い。数日しのぐ備えで足りることが多い
  • 最優先はモバイルバッテリー(10,000mAh以上・PSEマークあり)
  • 明かりはランタン(面)+懐中電灯(点)の2種類。ろうそくは使わない
  • 乾電池は単3に規格をそろえる。変換アダプターがあると応用が効く
  • ラジオはワイドFM対応を。手回しは最終手段と考える
  • ポータブル電源は1〜4位を揃えてから検討
  • 買ったら一度使ってみる・置き場所を共有する・年2回点検する
私個人の感想としては、全部を一度に揃えようとすると、かえって何も買わずに終わってしまうと感じます。
今日はモバイルバッテリーだけ、来月はランタン——そのくらいのペースで十分です。
備えは、完璧を目指すよりも「一歩進めること」のほうが価値があります。

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