こたつの電気代は1時間いくら?510Wでも約5.3円の理由

こたつのある冬の部屋 家電
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こたつを出す季節になると、気になるのが電気代です。
「ヒーターが500Wって書いてあるけど、これって高いの?」と思いますよね。
結論からお伝えします。
こたつの電気代は、1時間あたり「強」で約5.3円、「弱」で約2.5円です。
そして、ここがいちばん大事なところ。
カタログの「消費電力510W」で計算すると、実際の3倍の金額が出てしまいます。
この記事では、メーカーが公表している数字をもとに、その理由まで整理しました。
※仕様・価格は2026年9月時点で公式サイトを確認したものです。

先に結論|こたつの電気代

例に使うのは、メトロ電気工業の取替ヒーターMSU-501Hです。
こたつのヒーターユニットでは定番の、U字形石英管ヒーターを積んだ510Wのタイプです。
運転 1時間あたりの消費電力量 1時間 1日5時間 1ヶ月(5時間×30日)
強 約170Wh 約5.3円 約26円 約790円
弱 約80Wh 約2.5円 約12円 約372円
※電気料金は1kWhあたり31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で計算しています。1時間あたりの金額はメーカーの公表値です。
1ヶ月つけて790円。
暖房器具としては、かなり安い部類に入ります。

「510W」で計算してはいけない理由

サーモスタットの働き

もし「消費電力510W」をそのまま使って計算すると、こうなります。
計算のしかた 1時間 1ヶ月(5時間×30日)
カタログの510Wで計算 約15.8円 約2,372円
メーカー公表の170Whで計算 約5.3円 約790円
その差、およそ3倍。
「こたつは電気代が高い」というイメージは、ここから生まれているのだと思います。
では、なぜ差が出るのか。
理由はサーモスタットです。
こたつのヒーターは、ずっと全力で発熱しているわけではありません。
中が設定した温度まで上がるといったん切れ、下がるとまた入る。これを繰り返しています。
つまり510Wというのは「入っている瞬間」の数字で、1時間ならしてみると、その3分の1くらいしか電気を使っていない、ということです。
家電の仕様表を見るときは、「消費電力(W)」ではなく「1時間あたりの消費電力量(Wh)」を探してください。
Whが書いてあれば、それが実際に近い数字です。
同じ考え方は、ほかの暖房器具にも当てはまります。
→ 電気毛布の電気代は1晩いくら?他の暖房との比較と選び方

ヒーターの種類で変わる?

こたつのヒーターには、いくつか種類があります。
メトロ電気工業の取替ヒーターの公式ラインナップを見ると、こう並んでいます。
型番 ヒーターの種類 消費電力 温度の調節
MS-303H U字形石英管ヒーター 300W 温調ツマミ無段階
MSU-501H U字形石英管ヒーター 510W 温調ツマミ無段階
MCU-501E U字形カーボンランプヒーター 500W 手元電子コントロール式
MSU-601E U字形石英管ヒーター 600W 手元電子コントロール式
MHU-601E U字形ハロゲンヒーター 600W 手元電子コントロール式
300Wから600Wまで、2倍の幅があります。
ただし、ここでも同じことが言えます。600Wの機種が常に600W使っているわけではありません。
ヒーターの種類の違いは、電気代というよりあたたまり方に出ます。
  • 石英管ヒーター……こたつではいちばん一般的。価格が手ごろ
  • ハロゲンヒーター……立ち上がりが速い。オレンジの光が強め
  • カーボンヒーター……やわらかい熱。光が控えめ
買い替えや取り替えのときは、その機種の説明書に「1時間あたりの消費電力量」が書かれていないかを見てみてください。そこが比べるべき数字です。

こたつの電気代を下げる5つのコツ

こたつの熱を逃がさない敷き方

1. 敷きぶとんを敷く
床から熱が逃げます。こたつ布団だけでなく、下にも1枚。フローリングなら効果が大きいです。
2. 断熱マットをはさむ
敷きぶとんの下にアルミの断熱シートを1枚入れると、床への逃げをさらに抑えられます。
3. 上掛けを足す
こたつ布団の上に薄い毛布を1枚かけるだけで、天板のすきまから逃げる熱が減ります。
4. 「弱」を基本にする
表のとおり、強と弱では2倍以上違います。
入れたてだけ強にして、あとは弱に落とす。それだけで月に400円ほど変わります。
5. 切り忘れをなくす
こたつは、消し忘れても気づきにくい暖房です。
タイマー付きのコンセントを1つはさんでおくと確実です。
コンセントまわりの安全は、こちらもあわせてどうぞ。
→ 延長コードは何個までOK?1500Wの上限と安全な使い方

つけっぱなしにしても大丈夫?

電気代の面では、つけっぱなしでも1日あたり約130円(強で24時間動かし続けた場合の計算)。エアコンほど跳ね上がりません。
ただし、安全の面では話が別です。
  • ヒーターの上に物をのせない(布団を巻き込ませない)
  • コードをこたつ脚で踏まない
  • ヒーター面にほこりをためない(シーズン前に掃除する)
  • 眠るなら、タイマーを使う
こたつの中は、思っているより高い温度になります。
長時間同じ姿勢で入り続けるのは体にこたえますので、タイマーは電気代のためだけでなく、切り上げるきっかけとしても役に立ちます。

ヒーターだけ替えるという選択

こたつが古くなって「あたたまりが弱い」と感じたとき、買い替えずにヒーターユニットだけ交換するという方法があります。
天板もやぐらもそのまま使えるので、処分の手間がかからないのが利点です。
交換の前に、次の3つを確認してください。
  1. 取り付け穴の間隔……ユニットを外して、ねじ穴の寸法をはかる
  2. ユニットの形と厚み……やぐらの内側に収まるか
  3. コードの出る向き……いまと同じ向きに出せるか
メーカーの商品ページには、対応する寸法が書かれています。
「合うはず」で買わず、必ずメジャーではかってから注文してください。
古いヒーターほど、電気の使い方も今の製品にかないません。
あたたまりが落ちてきたと感じるなら、交換は電気代の面でも悪い選択ではありません。

よくある疑問

こたつとエアコン、どっちが安い?

電気代だけを比べれば、こたつのほうが安く済みます。
こたつは中の狭い空間だけをあたためるのに対し、エアコンは部屋全体の空気をあたためるからです。
ただし、こたつは入っているところしかあたたまりません。
部屋の中を動き回るなら、こたつだけでは寒く感じます。エアコンを低めの温度で回し、こたつを弱で併用するのが、現実的な使い方だと思います。

こたつ布団なしで使ってもいい?

あたたまりません。
こたつは布団で熱を閉じ込めることで成り立っている暖房です。
布団をかけずに使うと、熱が逃げ続けてヒーターが入りっぱなしになり、電気代はむしろ上がります。

1人用の小さいこたつなら安い?

ヒーターの消費電力が小さいぶん、電気代も下がります。
ただし、あたたまる範囲も狭くなります。「安いから小さいものを」ではなく、使う人数に合わせて選ぶのが結局は満足度が高いです。

つけっぱなしと、こまめに消すのはどっちが得?

こたつはこまめに消すほうが安くなります。
エアコンは立ち上げに大きな電力を使うため「つけっぱなしが得」という話が出ますが、こたつの立ち上げにはそこまでの電力がかかりません。
席を立つときに切る、で問題ありません。

まとめ|こたつの電気代

こたつ布団と湯のみ

  • 1時間あたり強 約5.3円/弱 約2.5円(MSU-501Hの公表値・31円/kWh換算)
  • 1ヶ月(5時間×30日)なら強 約790円/弱 約372円
  • カタログの510Wで計算すると約2,372円になり、3倍ずれる
  • ずれる理由はサーモスタットで入り切りしているから
  • 仕様表では「消費電力(W)」ではなく「1時間あたりの消費電力量(Wh)」を見る
  • 取替ヒーターは300W〜600W。種類の違いは電気代よりあたたまり方に出る
  • 節約でいちばん効くのは下に1枚敷くことと、弱で使うこと
こたつは、暖房のなかでは安いほうの部類です。
数字が分かっていれば、遠慮なくあたたまれます。
冬のほかの家電の電気代も、同じやり方で計算しています。
→ 加湿器の電気代はいくら?4方式を実機の消費電力で比較

※本記事の消費電力・消費電力量は、メトロ電気工業の取替ヒーター製品ラインナップ、および山善ビズコムに掲載されているMSU-501H/MSU-501HTの仕様を2026年9月に確認して作成しています。電気代は1kWhあたり31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で計算した参考値で、機種・契約プラン・使用条件によって変わります。